津観音大宝院の主な宝物
津観音大宝院では多くの貴重な文化財を所蔵しております。こちらではその一部をご紹介いたします。
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絵画 |
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古文書 |
所蔵品につきましては、津観音資料館にて随時一般公開しております。こちらの【催し物のご案内】もご覧下さい。
三重県新指定文化財の概要
大宝院文書が三重県の文化財指定(平成30年度)を受けました。
[種 別] | 有形文化財 書跡 | |
[名 称] | 紺紙金銀字千手千眼陀羅尼経 附 経箱 1合 | |
[員 数] | 1巻 | |
[所在地] | 津市大門32-19 別格本山 大宝院 | |
[年 代] | 平安時代 | |
[指定日] | 平成30年2月16日 | |
[概 要] |
津市大門に所在する津観音本坊の大宝院が所蔵する平安時代の経典です。 紺色の紙に金泥と銀泥を一行づつ交互に替えながら「千手千眼陀羅尼経」という経典が書写されています。 見返しには、金泥・銀泥で釈迦が説法する場面が描かれています。 このような紺色の紙に金泥と銀泥とで交互に書写された平安時代の経典には、奥州平泉の藤原 ふじわらの 清衡 きよひら (1056~1128)が発願 した「中尊寺経 」と呼ばれる経典群があり、現在は中尊寺のほか、高野山金剛峯寺等が所蔵しています。 当資料はこの「中尊寺経」と見返しの絵や罫線の幅等といった同じ特徴を有しており、かつ現在確認されている「中尊寺経」の中に同じ名前の経典はないことなどから、「中尊寺経」の一つであると考えられ大変貴重なものです。 附の経箱には、江戸時代に修理されたことが記されています。 |
津市新指定文化財の概要
津市の文化財指定(平成30年度)を受けました。
[種 別] | 有形文化財 彫刻 | |
[名 称] | 銅造 阿弥陀如来立像 | |
[形 状] | 螺髪粒状。肉髻珠・白毫をあらわし、頸部に三道を彫出する。耳垂部環状。衲衣を偏袒右肩に着し、来迎印(1・3指)を結んで蓮華座上に直立する。 | |
[法 量] | 像高:159㎝ | |
[構 造] | 銅造。本体は頭体を含めて込型による一鋳で、両手先は別につくって鋳絡める。 台座は別鋳。 | |
[銘 文] | 明暦四載戊戌正月日、監事 猪飼二郎兵衛源秀知、冶工 越後守藤原重種 | |
[指定日] | 平成30年3月29日 | |
[概 要] |
津市大門の観音寺本堂前に立つ等身大の銅造阿弥陀如来立像。背面に刻まれた銘文によって、明暦4年(1658)に地元の鋳物師辻重種によって鋳造されたことが判明する。銘文中に見える作者の「越後守藤原重種」は、当地在住の鋳物師「辻重種」である。辻氏は京都方広寺の梵鐘鋳造に関わった家種を祖とし、その息子である吉種・重種の兄弟がそれぞれ但馬守・越後守を名乗って活動した。その後代々に渡って続き、現在、津市を中心とする県内に17世紀初頭から19世紀初めにかけての作品(梵鐘や鰐口等)が残る。 観音寺には、家種と吉種・重種父子の手による銅鐘や、吉種・重種兄弟による燈籠と磬(3点とも津市指定文化財)が伝来する。地元鋳物師の辻氏による比較的初期の作品であり、しかも数少ない本格的な大型の金銅仏である。こうした仏像の作例としては、松阪市薬師寺の阿弥陀如来坐像・釈迦如来坐像(両像とも松阪市指定文化財。慶安5年:1652、辻光種作)があり、本像はそれに続くものである。 |
図録のご案内
このたび津観音大宝院の歴史と宝物を紹介する図録が完成しました。
ご希望の方はFAXもしくはハガキで申し込みください。
- 『津観音大宝院の宝物』
- A4サイズ/155ページ
- 定価: 2,000円
- 【申込先】
- 〒514−0027
- 三重県津市大門32−19 恵日山観音寺大宝院
- FAX: 059−226−7057